俺様王子とキケンな契約!?
そして、今に至る。
ピシャッと音を立てて空き部屋のドアが閉まる。
空き部屋は資料の棚や使わない机やイス、ソファーまでもがあった。
「ねぇ、どうして呼び出されたか…わかる?」
リーダー的存在なんだろう、宮本さんはそう言ってあたしに詰め寄る。
宮本 亜里沙(ミヤモトアリサ)
昔はよく神矢くんと釣るんでたよね…
そして、神矢くんのことが好きらしい…
そんな宮本さんがあたしに何か用?
「ちょっと、あんた聞いてんのっ!?」
あたしはハッと我に返る。
「み、宮本さんたちがあたしに何か用?」
そう言うと、宮本さんたち女子はハハッと笑い出した。
「あんた、バカぁ?…ふっ、鈍感な振りしてあんたってすごいコトやからすわよねぇ〜」
なんて、不気味に笑っている。