俺様王子とキケンな契約!?
あのときの男と知ったらもう容赦ない。
「早く出てってよ!!警察呼ぶわよ!!」
すると、目の前の男はまたニヤリと微笑んだ。
「家が潰れたこんなオレに〜出て行けって言うの?」
少し潤んだ瞳であたしを見つめる、いや睨む男。
「あたしだって家潰れてるんですけど!!天井どうしてくれるのっ!!管理人に連絡します」
「そんなことしたらあんた、外国行かないといけないかもよ?」
────はっ!?
「なんでそのこと……」
「天井修理、すぐ終わると思ってんの?あんたは親に連れて行かれるね、絶対。」
「一週間ぐらい、友達の家泊まるもん!」
あたしは急いで管理人に電話をかけた……
『只今、修理が混み合っているので天井修理は年明け前の12月ごろになるかと……』
……最悪。
「ほら、どうする?」
壁に手を付きあたしとの距離を詰める男。