俺様王子とキケンな契約!?



「何された、言ってみろ。」


神矢くんのその声はいつになく低い。

お、怒ってます?



「首とか頭を触られただけで……別に、大したことじゃ………」



「はぁ?それのどこが大したことねぇだ?お前、マジムカつく……」



む、ムカつく?

それは関係ないんじゃ…


なんて、思っていたとき。

神矢くんはあたしの首筋に唇を落とした。


「ひゃっ!?何して……」



艶かしい唇がスーっとあたしの首筋を移動していく。



「…ん、や…やめ…」



くすぐったいような変な感じで身体の力が抜けていく。

後ろに倒れそうなあたしを神矢くんは優しく支える。


ダメだ…全く抵抗出来ない。


そのとき、脳裏に一つ浮かんだ。


神矢くん…彼女いるのに何でこんなこと…


「…や、やめ、…神矢、く……ひゃっ!?」



抵抗しようとしたそのとき、前からタオルみたいなものが飛んできた。





< 338 / 470 >

この作品をシェア

pagetop