俺様王子とキケンな契約!?
「何された、言ってみろ。」
神矢くんのその声はいつになく低い。
お、怒ってます?
「首とか頭を触られただけで……別に、大したことじゃ………」
「はぁ?それのどこが大したことねぇだ?お前、マジムカつく……」
む、ムカつく?
それは関係ないんじゃ…
なんて、思っていたとき。
神矢くんはあたしの首筋に唇を落とした。
「ひゃっ!?何して……」
艶かしい唇がスーっとあたしの首筋を移動していく。
「…ん、や…やめ…」
くすぐったいような変な感じで身体の力が抜けていく。
後ろに倒れそうなあたしを神矢くんは優しく支える。
ダメだ…全く抵抗出来ない。
そのとき、脳裏に一つ浮かんだ。
神矢くん…彼女いるのに何でこんなこと…
「…や、やめ、…神矢、く……ひゃっ!?」
抵抗しようとしたそのとき、前からタオルみたいなものが飛んできた。