俺様王子とキケンな契約!?



体育館に着いたときには、もうすでに何か始まっていた。



舞台に目をやると告白タイムと垂れ幕が貼っていた。
そしてそこには宮本さんたち女子が!



「みなさん聞いてくださぁい!ビックニュースです!実は────」



絶対、あたしたちの同居をみんなに告白しようとしているんだ。


神矢くんの横顔を見てみると、何だか余裕そうで……



「へっ?ちょ、ちょっと神矢くん!?」


神矢くんはあたしを連れて舞台に上がった。



「実は、学園のBlackPrinceとA組の星野芽衣は────」



そのとき、キィーンと耳をつんざくようなマイクの音がして……神矢くんは宮本さんからマイクを奪った。




「オレとコイツは…同居してます。」



神矢くんがあたしの肩を抱き寄せてそう言った瞬間────


キャーーっと女子たちの悲鳴やザワザワと色んな声が聞こえた。


な、何でわざわざこんなところで告白しちゃうの!?

先生たち見てるってば!!




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