俺様王子とキケンな契約!?
慌てるあたしなんかお構いなしに、神矢くんは続ける。
「何か文句あるヤツはオレに直接言え。ちゃんと話、聞いてやるよ。…でもな、コイツに手ぇ出したヤツは…ブッ殺す。────以上。」
それまで騒がしかった体育館内も、神矢くんの言葉によって一気に静まり返った。
マイクを宮本さんに返した神矢くんはあたしを連れて舞台から下りていく。
そして、人気のない中庭にあたしを連れてくると神矢くんは近くにあったベンチにドカッと座った。
あたしのその隣に離れて座った。
「神矢くん、何でみんなの前で…」
「お前があんな危ない目にあってんのに、もう隠してる必要ねぇだろ。それにあと少しでこの同居も終わりだしな。」
もう少しでこの同居も終わり……
確かに、そうだね。
「でも…先生たち聞いてたよ。もし停学なんてことなったら…!」
「んなことさせるわけねぇじゃん。オレ、教師には顔きくからよ。」
神矢くんって顔パスなの…!?
恐るべしBlackPrince。