俺様王子とキケンな契約!?
「はぁ?何言ってんだよ。のぼせたか?」
なんて、あたしの頬を触ってくる。
「や、やめっ!」
手を振り払うと神矢くんは怪訝な顔をした。
「んじゃ、何だよ。お前に何かしたかよ。」
神矢くんはあたしの隣にドカッと座った。
「……神矢くんが……あたしより…」
「あ?聞こえねぇよ」
あたしの口元に耳を近づける神矢くん。
神矢くんのシャンプーの香りが鼻を掠める。
この人はどれだけの女の子をドキドキさせてきたのだろうか。
あたしもそのワナに引っかかってると思ったら……
「や、やっぱり何でもな……」
何でもない、と言おうとしたとき
神矢くんはあたしの髪を優しく撫でた。
「…いい匂いする。」
そう言った神矢くんは、あたしの髪に唇を落とした。