俺様王子とキケンな契約!?



さすが、WhitePrinceだよね。

零士くんがモテるなんて今に始まったことじゃないって分かってた。



何も聞かずそのまま部屋に帰ればよかったのに……


あたしは壁に身を隠した。




「ごめんね。気持ちは嬉しいんだけど…俺、好きな子いるから。」



ドキッと心臓が跳ねた。



好きな子……いるんだ……



その途端、ゲレンデで女子たちが零士くんのことについて喋っているのを思い出した。


ブルブルと震えた女の子は泣きそうな顔で走って帰って行った。



そうだよね、学園の王子様だよ。
好きな子ぐらい…いるよね。


あたしは夢を見ていたのかもしれない。
白馬の王子様はあたしの王子様だって、そんなわけないのにね。



いきなり現実を叩きつけらたあたしはその場から動けなかった。









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