俺様王子とキケンな契約!?

■泣いてんじゃねぇよ。




【聖side】



「ねぇ〜あたしにも教えてよぉ〜」


「やぁだ、あたしが先よぉ〜」



オレの周りを囲むようにして集まる女ども。


昨日より多くなっている。
何なんだ全く。



「相変わらず人気者ですなぁ〜」


他人事のようにそう、オレの肩を叩く慶樹。


お前のせいでもあるからな。



昨日から始まった、2泊3日のスキー学習。


オレはゆっくり滑りたかったのに、こうして集まって逃げられなくなった。


文化祭の一件で芽衣と同居していることが公になり近寄ってくる女が減ると思っていたがそんなことはなく、前より多くなった気がする。


仕方なく、女たちの相手をしていると…



「おおっ!理沙ちゃ〜ん!!」



慶樹のそんな声が聞こえて来た。



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