俺様王子とキケンな契約!?



「そ、そういえば、慶樹くん帰って来ないよね……どうしたんだろ」



備え付けのデジタル時計を見ると、もう23時過ぎだった。



「さぁな。相川とよろしくやってんじゃねぇの?」



相川とよろしくって……



「えっ?慶樹くん理沙とあたしの部屋に居るの!?」


二人って付き合ってたっけ?

いや、理沙にはその気はなかったんだよね……



一人であたふたしていると神矢くんはダルそうにベッドに横たわった。



「知るかよ、そんなもん。廊下の見回り来る前にお前も帰れよ。」



「そ、そうだね……じゃあ帰るね。」



さっきまで優しかったのに何だか素っ気ない。

先生たちに気づかれたら危ないからそう言ってくれてるんだと思うけど……


もう少し、もう少しでいいの。

神矢くんのそばに居たいって思った。



ドアの取っ手に手をつけたとき、ピンポーンと部屋のチャイムが鳴った。


慶樹くん、帰ってきたのかも!
ちょうどいいや。


そう、ドアを開けようとしたけど……



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