俺様王子とキケンな契約!?
「へ、変なこと言わないでよっ!」
あたしは布団を握りしめる。
「ぶっ、ウソに決まってんだろ。」
なんて、人の気も知らずヘラヘラ笑っている。
「神矢くんが言うと冗談に聞こえないよ!」
全く、どこまで人をバカにしたら気が済むんだか。
少し怒り口調で言うと、神矢くんは笑うのを止めて口を開いた。
「ほら、さっさと寝るぞ。オレは疲れてんだよ。あ、鼾かいたりすんなよ?」
「なっ!?鼾なんかかかないよっ!!」
本当、失礼極まりない。
……あたしって鼾かいて寝てるのかな。
かいてないよね!?
「間違ってもオレのベッドに入ってくんなよ。お前寝相悪りぃんだから。」
「は、入るわけないでしょ!?そ、そっちこそ変なことしないでよね?」
「ハッ、するかよ。そんな気にもなんねぇわ。」
なっ!!本当、失礼!!
……あれ?それはそれでいいのか……