俺様王子とキケンな契約!?
「まあ、芽衣ちゃんがどーしてもって言うなら?」
「言わないもん!!」
やっぱりからかわれてる。
バカにされてるよ。
「じゃ、おやすみ。」
最後は一方的にそう言われ、神矢くんはあたしに背を向けて布団を被った。
あたしも寝よっと。
枕元の電気を消し、深く布団を被ってあたしも神矢くんに背を向けた。
すぐに夢の中に入れると思ったのに。
どうしよ…全然寝れない。
それどころか外は結構吹雪いているみたいで、さっきからガタガタと窓が揺れている。
無理やり目を瞑っても怖くなるばかりで眠れない。
神矢くんとおやすみしてからどれくらい経った?
枕元に置いていた携帯を見るとまだ30分も経っていなかった。
ふと、神矢くんの方を見るとあたしに背を向けたままだった。
こんなに近くにいるのに、遠い。