俺様王子とキケンな契約!?
◇◆◇◆◇
「おはよー芽衣っ!」
「お、おはよ……」
教室につくと理沙が元気良く駆け寄ってきた。
「…どした?わかりやすく落ち込んじゃって〜。例の白馬王子?」
「……あのね、天井から人が落ちてくるってことあると思う?」
そう言うと理沙は顔をしかめた。
「うーん、どうだろ?ボロいアパートとかならあり得るんじゃない?」
「だよね……ボロいアパートならね」
「えっ?あんたの高層マンションの天井から落ちてきたの!?」
ええっー!?とリアクションをとる理沙。
「落ちてきたのがさ…最悪な男で」
考えただけでも吐きそうだ。
「え!なになに〜その恋が始まりそうな展開!!ね、イケメン?イケメン?」
やっぱり理沙はそっちかい!
「それが…!この前廊下でぶつかった────」
そのとき、廊下から女子たちの甲高い声が響いた。
「きゃ〜〜聖くんよ〜〜♡♡」
「廊下をあけて〜〜♡♡」
「きゃ〜BlackPrince〜〜♡♡」
何やら嫌な予感。
背筋が凍る。