俺様王子とキケンな契約!?
汚いとかしょうがないじゃん!
だってくしゃみが止まらないんだもん。
連続でくしゃみをしていると、神矢くんはこちらに身体を向けた。
「お前、まさか風邪引いたとか言うんじゃねぇだろうな?」
「まさか…はっくしゅん!」
実はと言えば、昨日の夜から喉が痛い。
理沙によれば、昨日の夜あたしは相当寝相が悪かったらしく浴衣がはだけてお腹を出して寝てたそう。
「お前は迷惑をかけるのが得意らしいな。」
神矢くんは呆れてそう言った。
「うう"……寒い」
そう布団に包まっていると、神矢くんは口を開いた。
「ったく…ほら、こっち来いよ。」
そう、布団を持ち上げる神矢くん。
「……ま、またいつもの冗談でしょ、?」
またからかってるんでしょ?
ウソに決まってんだろって笑うんでしょ?
だけど暗闇の中の神矢くんは冗談を言ってるような顔に思えない。
「冗談じゃねぇよ。……今度は本気。」