俺様王子とキケンな契約!?
「神矢くん……」
「…ん?どうした。」
神矢くんの優しい声に思わず泣きそうになった。
「契約。…もう終わっちゃうね。」
「ああ、そうだな。」
それはあの日から始まった。
本当、いきなりだった。
まさかここまでやっていけるなんて思ってなかったよ。
それはやっぱり相手が神矢くんだから。
神矢くんじゃなきゃダメだったんだ。
「……あたしね、神矢くんと同居してなきゃ寂しくなってお父さんとお母さんがいる外国に行ってたと思う。」
「ふっ、だろうな。」
「最初はイヤだったけど神矢くんのおかげだよ。ありがとね。」
まださようならじゃないのに何だか声が震える。
喜ぶべきなのにあたしは泣きそうになってる。何で……どうして……
そんなあたしを知ってか知らずか、神矢くんはあたしの頭を優しく撫でる。