俺様王子とキケンな契約!?
目を見つめてそう言うと、神矢くんはパッと目をそらした。
「…っ、ほら、早く寝ろ。」
そして、神矢くんは自分の胸にあたしの頭を軽く押し付ける。
「……や、どうしたの?」
顔を上げようとしたけどそれは許されなかった。
「うるせ。今こっち見んな。」
もしかして……照れてる?
そう思ったら思わず頬が緩んだ。
「…神矢くん、おやすみ。」
「…ん、おやすみ。」
神矢くんの胸の中は暖かくて安心で目を瞑っても怖くなかった。
神矢くん。
この契約が終わってしまったら、あたしたちは同居人でも友達でもなくなってしまうのかな……
何も知らなかったあの頃に戻ってしまうのかな。
少し潤んだ瞳がバレないようあたしはギュッと目を瞑り
神矢くんの体温を傍に感じながら眠りについた。