俺様王子とキケンな契約!?
◇My Prince9
■二人の約束
「おっはよ〜!」
マフラーをぐるぐるに巻いた理沙が手を降りながら教室に入ってくる。
「理沙おはよ〜」
スキー学習から数日、振り替え休日があったため理沙やみんなに会うのは久しぶりだ。
そんな理沙にあたしは駆け寄った。
「ねぇ、慶樹くんが理沙の部屋に行ったの本当?」
そう聞いてみると、理沙はあからさまに動揺した。
「べ、別に何もないから!あのときは本当たまたまで……!しょうがないから部屋に居させてあげただけ!」
妙に強気で早口で……このあたしでも動揺しているのが手に取るようにわかる。
何かあったよね…絶対。
「それより、あんた達はどーなのよ?神矢の部屋で寝たんだって!?帰って来なかったって…そういうこと?」
今度は立場が逆転したようで。
理沙はニヤリと微笑んで言った。
「それは色々事情があって帰れなかったと言いますか…あたしも特に何もないから!一緒に寝たぐらいだし………」
そのとき、理沙の顔色が変わった。