俺様王子とキケンな契約!?



「はぁ?一緒に寝たって……何それ、あんた達の関係どうなってんの!?」


言ってからハッとした。


「いや、別に変な意味ではなくて…な、成り行きで?みたいな…?」


ハハッと笑ってみせるけど理沙は怪訝な表情をした。


「もしかして、一条くんはもう無理だから神矢に乗り換えようとしてる!?…そうしなさいよ!その方が芽衣だって」



「ヤダ、違うよ!あたし零士くんのこと諦めないことにした。神矢くんに言われたの。お前はまだ気持ち伝えてないだろって。」



すると、理沙はさっきより深刻な顔になった。



「そ、そう。芽衣が決めたことならあたしは何も言わない。頑張りなよ。」



まるで何かをしっているような理沙だったけど、その後は何も言って来なかった。




そして、放課後。



日直だったあたしは誰もいない教室で一人日誌を書いていた。

この日はもう一人の日直が休みであたしが全部しなければならなかった。


後はこの日誌を書いて、ダンボールに入ったプリントを職員室に持って行くだけだ。


ちょうど、日誌を書き終えたとき後ろの扉が音を立てて開いた。




< 387 / 470 >

この作品をシェア

pagetop