俺様王子とキケンな契約!?
クリスマスか……そういえばもうすぐだよね。
クリスマスがもうすぐってことは天井修理ももうすぐか……
そしたらもう神矢くんとは……
「ねぇ、芽衣ちゃん。クリスマスって空いてる?」
そのとき零士くんのそんな言葉が聞こえてきて我に返った。
「……へっ?クリスマス…?」
「どこか行かない?二人で。」
二人で…?
零士くんと?
「…行く、行きたい……行きたい、です。」
恥ずかしくなって少し俯いて言うと、零士くんはふっと微笑んだ。
「じゃあ、約束ね。」
そっとあたしの髪を撫でた零士くんにどうしようもなくドキドキして。
あたしはこの人が好きなんだと、実感する。
チャンスは今しかないと思った。
「あのね────あたし……!」