俺様王子とキケンな契約!?


「噂通りの上玉だね〜。聖やっぱりよかった?」



そう言っていきなり出てきたのは、確かこの前廊下で会ったもう一人の男。


その男はアイツと似たような髪色。

くりっとした二重まぶたは可愛い小動物みたいだけど……

制服は着崩しているし、なんだかチャラそう。



あたしはその男を睨みつけた。



「……あたしはその男と何も関係な────」


「芽衣!!どうゆうこと!?もう、ヤッ……!?」



……はい!?

ワナワナと震え出す理沙。




「やっ?……いや、違うってば!この男とは何もないから!ただ、降って……」




すると、悪魔のように微笑んだアイツの顔が迫ってきたと思えば耳元で囁いた。



「そんなこと言っていいの?…一緒に住んでることばれたらイジメられちゃうよ。芽衣ちゃん?」



その囁きに、ブルッと身震いした。

だから、否定してるんじゃない!


「って!あ、あたしの名前っ!……何であんた知ってるの」



あたしは慌てて離れる。



「ん?オレは何でも知ってるよ?」


ワザとらしい笑みを浮かべる男。



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