俺様王子とキケンな契約!?
「よかったって……」
何で理沙がそんな風に言うのか理解出来なかった。
「嫌だったんでしょ?よくも知らなかった男だよ?それも遊び人でテキトーなオトコ。離れられてよかったじゃない。」
なぜか頭にきて机を叩いていた。
「…何で神矢くんのこと悪く言うの?神矢くんは……っ!」
「わかってる……アイツがどんなヤツかだってことぐらいわかってるわよ。……でも、ただの契約相手でしょ?そんなに気にしなくていいじゃない。」
「そうだけど……あたしのせいで神矢くんは……」
「本当にそれだけ?」
そのとき、理沙の表情が真剣なものに変わった。
「それだけって……?」
「芽衣。一条くんのこと……好きじゃないでしょ。」
その瞬間、ドキッとした。
何か核心を突かれたような気がした。