俺様王子とキケンな契約!?



「よかったって……」


何で理沙がそんな風に言うのか理解出来なかった。



「嫌だったんでしょ?よくも知らなかった男だよ?それも遊び人でテキトーなオトコ。離れられてよかったじゃない。」




なぜか頭にきて机を叩いていた。


「…何で神矢くんのこと悪く言うの?神矢くんは……っ!」



「わかってる……アイツがどんなヤツかだってことぐらいわかってるわよ。……でも、ただの契約相手でしょ?そんなに気にしなくていいじゃない。」



「そうだけど……あたしのせいで神矢くんは……」



「本当にそれだけ?」


そのとき、理沙の表情が真剣なものに変わった。



「それだけって……?」




「芽衣。一条くんのこと……好きじゃないでしょ。」



その瞬間、ドキッとした。


何か核心を突かれたような気がした。




< 412 / 470 >

この作品をシェア

pagetop