俺様王子とキケンな契約!?
「な、何言ってるの?あたしはずっと零士くんのことが好きで…今だって!」
どうしてこんなに動揺しているんだろうか。
あたしの王子様は零士くんだって……そう思ってるのに
胸がズキズキと痛い。
「芽衣が一条くんのこと好きなのは知ってる。でも、それはただ白馬の王子様に重ねて憧れてただけじゃないの?」
────!!
理沙の真剣な瞳に目を背けられなかった。
「憧れの好き、と恋愛の好き、は違うんじゃないの?……もう本当は気づいてるんでしょ?」
窓の外で囲まれている零士くんを見つけた。
あたしはただ、煌びやかな世界にいる白馬の王子様に憧れていただけなのかもしれない。
理沙の言葉にあたしは何も言い返せなかった。