俺様王子とキケンな契約!?
芽衣は歯をかみしめて泣くのをガマンしている。
オレはお前をそんな顔にしか出来ねぇんだよ。
お前には…零士が……
「言ったよね…神矢くん。あたしのファーストキス奪ったとき、後悔させないからって……あたし、今後悔してないよ?」
泣きそうになりながらそう言う芽衣。
オレはギュッと拳を握りしめた。
「キスなんて誰にでもしてんだよ。誰にでも出来んだよ。お前のそのうちの一人に決まってんだろ。」
恨んで、最低だと嫌えばいい。
こんなやつ二度と会いたくないと思えばいい。
なのに……
「じゃあ……もう一回してよ、キス。」
────!!
「何言って……お前は、他のオンナと同じように扱われてんだぞ?」
「……それでもいい。」