俺様王子とキケンな契約!?
■最高のプレゼント
クリスマスで賑わう街の中あたしは必死に走る。
通りすがりの人達の視線だとか、足が痛いだとか…そんなことはもうどうでもよかった。
もう、会えないかもしれない。
そう思うと、走らずにはいられなかった。
やっとの思いでマンションに着く。
でも、時刻はいつの間にか23時を過ぎている。
とっくにもう帰っているかも。
そう思いながらもどこか期待して部屋に向かった。
そして、部屋の前で立ち止まる。
帰ってるよね、なんて開いた扉。
中は真っ暗だった。