俺様王子とキケンな契約!?
あたしが今一番欲しいもの。
そんなの……
あたしには手に入らないものだよ。
そう、絶対に。
暗くなった玄関を抜け、リビングの扉を開くとやはり真っ暗だった。
そうだよね……やっぱり……
ガックリと肩を落とすと、チカチカと光る何かが見えた。
あれは……あたしが今朝だしたクリスマスツリーだ。
ウソ、電飾光ってる?
理沙のヤツ、付けっ放しにしていったな…全く。
何気なくクリスマスツリーに近づくと、何者かが窓に持たれて外を見つめているのが目に入った。
あたしは目を疑った。
だって、あなたがここにいるのは
夢だと思ったから。