俺様王子とキケンな契約!?
「ねぇ。……いいでしょ?」
上目使いでオレを見る。
何それ、誘ってんの。
オレはその腕を離した。
「一回寝た女とはヤらねぇから。」
そう、言い切り断ったはずだった。
でも、女はオレの腕を離さなかった。
「そんなこと言わないで。もう一回だけでいい。それでもういいから。」
そう何を考えてるのかわかんねぇが潤んだ瞳を向けてきた。
何にも感じない。
そう、安売りする女なんて特に。
これでもういいなら仕方ねぇな。
オレはワイシャツのボタンを外した。
随分、力が入っていたんだろう。
女を床に押し倒した瞬間────
変な音がしたと思ったら……床とともに、下の部屋に落ちていた。