俺様王子とキケンな契約!?
■キケンな契約成立!?
【芽衣 side】
「────……ってわけです。」
学校帰り、理沙に問い詰められたことを話すため駅前のカフェに寄った。
一通り話したあたしは注文したカプチーノを一飲みした。
「ふ〜ん。なるほどねぇ〜」
と、目を細め薄ら笑いする理沙。
こ、怖い……
「芽衣、これは絶好のチャンスよ?白馬の王子からそのBlackPrinceに乗り替えなさいっ!!」
何を言うかと思えば、理沙は興奮したようにテーブルを両手でついてそう言った。
「チャンスって……あたしあんな変態男なんか関わりたくない!」
「いい?いつまでも夢見てたら始まらないわよ?まずは目の前のオトコに専念しなさい!」
理沙はそう言うとニヤリと微笑みコーヒーを啜った。
何だか理沙が師匠に見える……
それからいくつか説教?的なことをされ理沙と別れた。
重い足取りで自宅であるマンションに向かった。