俺様王子とキケンな契約!?
「き、きゃあああ〜〜〜!!!」
あたしは大声で叫んでそばにあったクッションで身を守る。
「うっせー。色気のねぇ声出すな。近所めーわく」
男は前髪を片手でかきあげるとテーブルの椅子に座った。
────は?
何よ、いかにもオレの家です的な…っ!
「あ、ああ…あんたっ何で家にいるの!?それとお風呂なんか入って…」
あたしはクッションから少し顔を覗かせてそう言った。
何でまた上半身裸なのよっ!
綺麗な身体……って見惚れてる場合じゃ!
「ん?だってここオレの家じゃん。」
なんて、男は慣れた手つきで冷蔵庫から水が入ったペットボトルを取り出しゴクゴクと飲み始めた。
「こ、困る!ここあたしの家だし。昨日も言ったけど早く出て行ってよ!出て行かなきゃ警察呼ぶから…」
すると、男はカラになったペットボトルをテーブルに置いてゆっくりとあたしの方に近づいて来た。