俺様王子とキケンな契約!?
「なっ、ななな何!?」
どんどん近づいて来る男にあたしはクッションを盾に身を守る。
でも、そんなクッションの盾なんて弱いもので……すぐにひょいっと取り上げられてしまった。
「昨日の夜のこと覚えてねぇーの?」
と、男はニヤリと微笑みソファーに手をつきそう言った。
昨日の夜のこと?
何それ……
『昨日、一緒に寝たじゃん』
教室でそう男に言われたことを思い出しあたしは一気に青ざめる。
「ねっ、寝てなんかなななない!もん!」
「……は?」
男は目を細め怪訝な表情を浮かべた。
「だからっ、一緒に寝てなんかないってば!!」