俺様王子とキケンな契約!?
「……ん、やっぱり起きなくていいかも」
と、何を考えているかわからない笑みを見せた。
神矢くんがあたしの髪を優しくすく。
その綺麗な手があたしの頬に触れた。
くすぐったくて思わず目を細めると
神矢くんはあたしに顔を近づけて……!
「ちょっ……!ちょっと待って!」
「……ん、なに?」
あと数センチで神矢くんの唇があたしの鼻先に触れそうだ。
「け、契約違反だよっ!!何もしないって言ったじゃん!」
「……何もしてないじゃん?」
神矢くんは開き直るように笑った。
あたしは神矢くんの胸板を強く押して起き上がった。