俺様王子とキケンな契約!?
■また、助けられました。
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「……ねぇ〜どうなのよ?」
「………何が?」
只今、学校のお昼休み。
パンを片手に理沙が興奮気味にあたしに詰め寄ってくる。
神矢くんと同居し始めてから約1ヶ月。
すっかり桜も散っちゃって、もうすぐ梅雨に入りそうな5月下旬のことだった。
「決まってるでしょ!神矢くん!!何か進展ないの?」
またその話か。
今月に入って4、5回聞いたよ。
「……何もないってば!普通だよ!普通!!」
本当に普通だ。
同居すると色々面倒だと思ってたし、男の子と同居なんてキケンすぎると思ってた。
でも、特にお互い干渉することなんかないし
最初よりあたしに構うなんてことはなくなった。
「なーんだ。そっか。面白くないなー。」
なんて言う理沙。