俺様王子とキケンな契約!?
「ひ、ひっ……引っ越し?」
「ああ、海外に引っ越すことになった」
待って、待ってよ……海外!??
「急すぎるよ!!海外って…そんな。
学校はどうすんの?友達は?白馬の王子様は?」
「……白馬の王子様?」
お母さんはポカンとしたように言った。
げっ、しまった……つい。
「決まったことは仕方ない。この3月中にはここを出て行くからな。」
「嫌だよ!あたしいかないから!!」
「芽衣!お願い、言う事聞いて。」
お母さんは泣きそうになって……
こっちが泣きたいよ。
お父さんはあたしの気持ちなんてお構いなしに服を整理している。
なんなのよ、もう!!
────バンっ
机を叩いてあたしは立ち上がった。
「あたし、一人暮らしするから!!」