俺様王子とキケンな契約!?
「あーあ。ザンネンだったね。それにしても着信いいときに鳴るわね〜」
なんて、笑う理沙。
へこみながら携帯をポケットから出すと、また“あの人”からだった。
「どうしたの?芽衣〜?」
「まただ。またメールきてる。」
理沙があたしの携帯を覗く。
「え、この人三浦先輩?この前芽衣告白されて断ったんじゃなかったの?」
「それが…何度もメールくるのあれから。」
三浦先輩とは三年生の先輩で。
あたしに一目惚れしたから付き合って欲しいとこの前言われたんだ。
でも、好きな人がいるって断わった。
なのに……毎日のようにメールしてくる。
「三浦先輩。あんまり良い噂聞かないわよ。神矢くんなみに。」
なんて、理沙も言うから怖くなってきた。