俺様王子とキケンな契約!?
そして、翌日の放課後。
「じゃあ、あたしバイトだからついてけないけどちゃんと話すのよ?」
理沙はすこし不安そうにあたしを見つめた。
「……うんっ!バイト頑張ってね!」
手を降って理沙を見送った。
さて、行かなきゃ。
かばんに教材を詰め込んでいるとき、ふいに隣の席
一条くんの席を見た。
今日は……来なかったな。
何かあったのかな……。
なんて、少し心配しながら教室を出て三年生の教室を目指した。
三年生の階なんてあまり行かないからなんだか緊張してしまう。
三浦先輩のクラスの前に行くと、ちょうど出てくる先輩に会った。
「おっ、芽衣ちゃん。来てくれたんだ。」
「あたしも話があったので。」
すると、軽い口調の先輩は
「ここで話すのはちょっとあれだから」
と言ってあたしの肩を抱いて歩き出した。