俺様王子とキケンな契約!?
「はぁ?何言ってるんだお前は!身の回りの事を自分で出来ないようなやつが一人暮らしなんて出来るわけないだろ!」
まだ、高校生だというのに……とお父さんは付け加えた。
「こ、子供扱いしないでよ!!あたしだってもう高2だよ!自分の事ぐらいできるもん!!」
「芽衣、あなた料理はどうするのよ…」
お母さんは心配そうにあたしの顔を覗く。
「りょ、料理ぐらい……!」
「おい、芽衣……さっき白馬のなんとかって言ってたな……もしかして変な男と付き合ってるんじゃないだろうな」
お父さんはしかめっ面でジリジリと迫ってくる。
「いいじゃない。芽衣も年頃の女の子なんだからっ!」
お母さんは嬉しそうに、んふふと微笑んだ。
「そいつと離れたくないのならその男を今すぐここに連れて来い!!人の娘をたぶらかしやがって……」
ちょ、ちょっと……
これだから心配性は困る。
「あ、アニメの話!!彼氏なんかいないから!!」