俺様王子とキケンな契約!?
ついた場所は……保健室?
何で保健室?疑問を浮かべたまま慣れた手つきでドアを開ける先輩の後に続いた。
入学式の日怪我をして一条くんに連れて来てもらったな……
なんて、懐かしんでいると
ガチャっと鍵が閉まる音がした。
「………へっ?」
ポカーんとしているあたしとは裏腹、先輩は余裕そうで笑っていた。
「あの、保健室の先生は……?」
「今日は出張でいないんじゃない?」
そ、そうなんだ……
勝手に入ってよかったのかな……病人じゃないのに
すると、いきなり三浦先輩に肩に両手をおかれた。
「あのさ〜芽衣ちゃん。…前も言ったけどさ、オレと付き合って欲しい。」
少し揺れる先輩の瞳。
「あ、あのっ……そのことなんですが……ご、ごめんなさいっ!あたし、好きな人が…いるんです。」
そう勇気を振り絞って言うと、先輩は少し切なそうにあたしを見つめた。
「………そっか〜」
結構あっさり諦めてくれるかも!
「……じゃ、しょうがねぇな。」
すると、いきなり先輩の口調が変わった。