俺様王子とキケンな契約!?
うそ………
そこにいたのは────
「………っ、一条零士っ」
少し震えた声で言う三浦先輩。
そこには……なぜか一条くんがいた。
その顔は少し、しんどそうにも見えた。
「…恋人には見えないね。無理矢理襲った、ってところかな?」
一条くんは顔を顰めながらも淡淡と言った。
「……っ!ち、ちげーよ。この女が言うこと聞かねぇから……っ!」
「三浦先輩って彼女いましたよね?このこと報告してもいいですか?……それとも、先輩の彼女もこの子と同じ目に合わせましょうか、?」
そう言って口角を上げた一条くんだったけど、目が全然笑ってなかった。
三浦先輩はあたしから退くと一条くんに詰め寄った。
「っ、テメェ最低なヤツだな。これのどこが生徒会だふざけ……────」
三浦先輩の言葉の続きが遮られたのは
一条くんが三浦先輩の胸ぐらを掴んだからだった。