俺様王子とキケンな契約!?
シーンと静まりかえる保健室。
一条くんは、はぁとため息をついて振り返った。
「怖がらせちゃってごめんね。頭痛で保健室で寝てたら隣にキミがいたから……どうした…」
あたしは何も言わず一条くんに抱きついた。
何でこんな大胆なことしてるんだろ。
とか考える暇なんてなくて、
ただ安心して………涙が止まらない。
「……うっ、う……こ、わかったよ…」
ただ、その言葉が素直に漏れた。
一条くんも何も言わずあたしの背中に腕をまわした。
一条くんは優しく背中を撫でてくれるた。
まただ……。
また、助けてもらった。
白馬の王子様に……一条くんに。
「一条くんっ……ありがと、う」
そう言うと、一条は優しく微笑んであたしの頭を撫でた。