俺様王子とキケンな契約!?


「も、もしかして……心配してくれた、の?」


そうだったら神矢くんのポイントあがるかも……


すると、神矢くんは吹き出すように笑った。


「オレがお前の心配?ぶっ、するわけねぇだろ。」



なんて言うから拳を握りしめた。


ムカつくっ!

少しぐらいしてくれたっていいでしょ?



「じゃあ、じゃあ!何で!何でここに来たの?」



「んー、なんだろ。勝手に足が動いてた。一応、お前のこと守るって約束したしな。」


守れてないじゃん。全然。

ってか、軽くない?

自分のことになるといつもそう。


あたしなんか料理で契約違反にさせられちゃうんだから。

これって契約違反だよね?そうだよね!?


でも、口に出すのはやめた。



「神矢くんが来なくても一条くんが助けてくれたもん!!」


ふくれっ面でそう言うと、神矢くんは黙り込んでしまった。





< 91 / 470 >

この作品をシェア

pagetop