俺様王子とキケンな契約!?
「も、もしかして……心配してくれた、の?」
そうだったら神矢くんのポイントあがるかも……
すると、神矢くんは吹き出すように笑った。
「オレがお前の心配?ぶっ、するわけねぇだろ。」
なんて言うから拳を握りしめた。
ムカつくっ!
少しぐらいしてくれたっていいでしょ?
「じゃあ、じゃあ!何で!何でここに来たの?」
「んー、なんだろ。勝手に足が動いてた。一応、お前のこと守るって約束したしな。」
守れてないじゃん。全然。
ってか、軽くない?
自分のことになるといつもそう。
あたしなんか料理で契約違反にさせられちゃうんだから。
これって契約違反だよね?そうだよね!?
でも、口に出すのはやめた。
「神矢くんが来なくても一条くんが助けてくれたもん!!」
ふくれっ面でそう言うと、神矢くんは黙り込んでしまった。