俺様王子とキケンな契約!?
「っ!?……ちょ、……ちょっと、神矢…く、ん」
抵抗の声も無視すると、神矢くんは片手であたしの両腕を頭の上にひとまとめにすると真剣な瞳でジッと見つめてきた。
「男はな……何とも思ってねぇ女でも襲えんだよ。」
熱っぽい瞳でそう言った神矢くんはあたしの胸に軽く触れた。
「……え?ちょ、……」
「目閉じろ。」
なんて、真剣な瞳で言うから思わず笑ってしまう。
「閉じたら変なことするんでしょ?…閉じれるわけ……」
「閉じなかったらどーなるか分かるよな?純情芽衣ちゃん。」
耳元でそう囁いて微笑む神矢くん。
「ひ、卑怯だよっ…!」
「……知ってる。んで、どーすんの?」
悪い噂の絶えないやつだ。
神矢くんなら容赦無いだろう。
あたしは意を決して目を閉じた。