俺様王子とキケンな契約!?


ボタンだったら自分で閉めれたのに。

なんて思いつつも、自然と神矢くんは怖くなかった。


三浦先輩に触れられると怖くて気持ち悪かったけど

……なぜか、なぜか少しだけ神矢くんに触れられることは怖くなかった。


女遊びの達人だから?


そんな能力も持ち合わせてるの?



一人で考え込んでいると、神矢くんがまたあたしの隣に座った。



少し、ドキっとする。


断じて違う意味で。



「お前、隙あり過ぎだから狙われんの。もうちょっと警戒しろ。今のオレじゃなかったら完璧ヤられてたぞ。」


長い脚を組んで神矢くんは言った。



「わ、わかってる…よ」



「それと、何でもほいほい男について行くな。お前バカなほど素直で正直だから疑うことしらねぇと思うが少しは疑え。周りにはこんな狼いくらでもいんだから」


って、目の前にいますけどね!!!

なんて言ってしまいそうになってあたしは慌てて口を塞いだ。



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