俺様王子とキケンな契約!?


……は?

何が、無意識?



「何、ぼーっとしてんだ、帰んぞ。」



「……え、一緒に帰る…の?」



すると、呆れたような顔で神矢くんは言った。


「一緒に住んでんのにわざわざ別に帰るとか逆にキモいだろ。」



……確かに


あたしもベットから降りると神矢くんが手を差し出してきた。


「……ほら、」



「え!?……手はさすがに…見られたらっ!」


少し真っ赤になってると神矢くんに腕を引っ張られた。



「なに、手ぇ繫れるとでも思ったか。お前が遅せーから腕引っ張っただけだ。」



なんて、口の端をあげて笑う。




あたしをからかって遊んでる。


サイテーなヤツ。

でも、どこか憎めない。


嫌だけど少し分かってしまったかもしれない。


どんなに俺様でイジワルでも

────神矢くんに惹かれる理由を。







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