もう一度抱いて
相原君が立ち上がると、小山君と亜美とキョウセイは、4人で乗馬に行ってしまった。


ぽつんと残された私と京香。


き、気まずい…。


どうしたらいいのだろう。


「相原君って失礼な人だね。あんな人だとは思わなかったわ」


さすがに京香は怒っているようだ。


相原君は、私が京香と話し合うためにあんなことを言ってくれたんだよね。


それを、無駄にするわけにはいかない。


私は指にぐっと力を入れて、深呼吸をした。


「ねぇ、京香…」


「ん?」


「高2の時に京香が好きだった浜田君…。

あの人のことで、やっぱり私のことムカついた…?」


「え…?」


ビックリした顔で目を見開く京香。


私がじっと見つめていると、京香は長いため息をついた。

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