もう一度抱いて
「ムカついたっていうか、まぁ…ショックだったよね。

浜田君だけじゃないよ、竹森君も…。

私が好きだった人、みんな里桜が好きだった…」


チクリ、と。


胸の奥が痛んだ。


「ごめんなんて、おこがましくて言えなかったの。
だから、京香にどう接したらいいか、正直わからなかったよ…」


私がそう言うと、京香は綺麗な脚を組んだ。


「ごめんなんて言ってたら、怒ってたと思うわ。

でも、わかってた。

里桜が私に気を遣ってることはね…」


そうか。


やっぱり気づいてたのか。


「ショックだっただけ?

本当はムカついたんじゃないの?」


怖いけど。


でも、知りたい。


京香の本音が…。
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