もう一度抱いて
うそ…。


相原君が、私を…?


「せやから気にせんで欲しい。

キョウセイを好きでもええから、俺を頼って欲しいねん。

キョウセイがあの朝田さんとどうしても別れられへんのんなら、ちょっとずつでも、俺を好きになってくれへん?」


「相原君…」


「そんでいつか…。

俺と付き合うて欲しい…」


相原君のオレンジ色の髪が、部屋の明かりに照らされて、さらにオレンジ色に見えて綺麗だ。


すっきりとした、可愛い顔の人だなと思う。


ベースを弾く姿もかっこいいし、性格だって優しくて面白くて申し分ないし。


こんな人にこんなふうに言ってもらえて、すごく嬉しいけれど。



私は…。
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