もう一度抱いて
午後の講義が終わり、俺と小山と亜美ちゃんは大学のスタジオに入っていた。


キョウセイは学生部になんや用事があるらしくて、あとから来るらしい。


里桜ちゃんも遅れて来ると、亜美ちゃんが言っていた。


「後期と言えば、大学祭だよなー。曲決めしないとなー」


「後輩バンドの演奏も見たらなアカンしなー。忙しなるよなー」


うちの大学祭は3日間かけて行われる大きな行事だ。


そのための準備は大変やけど、終わった後の達成感はたまらんからなー。


そんなことを話しながら、小山とリズム練習をしていた時だった。


ガチャンとスタジオの扉が開いた。
< 262 / 479 >

この作品をシェア

pagetop