もう一度抱いて
そしてもう一度
日は既に沈みかけていて、カーテンを閉めていないキョウセイの部屋は、ほのかに外の明かりが差し込んでいる。
横たわる私の上に覆い被さっているキョウセイの顔を、吐息が触れ合う距離でじっと見つめる。
前より少しだけ短くなった前髪の隙間から、優しい瞳が見え隠れする。
キョウセイは私の髪を撫でながら、もう片方の手はしっかり私の手を握ってくれている。
こうしてただ見つめ合っているだけで、胸が高鳴ってしまう。
キョウセイは視線を私の瞳から唇へとずらし、ゆっくりゆっくりと顔を近づける。
どうしても震えてしまう瞼をぎこちなく閉じれば、
優しい唇が、
音も立てずに静かに重なった。