もう一度抱いて
その時だった。


グルルルルーッと、低く大きな音が部屋中に響いた。


「え…?」


パッと唇を離すキョウセイ。


「今の何?」


「あ、あの…」


ど、どどどうしよう。


恥ずかしいーーー。


「もしかして、永瀬のおなかの音?」


いやーーーっ。


恥ずかし過ぎるーーーっ!


もうっ。


ただでさえ裸のままで恥ずかしいのに、どうしてこんな時におなかが鳴るかなあ。


「確かにもう20時過ぎてるしな。

腹減ったよな。メシ食おうか」


そう言ってくしゃっと私の頭を撫でるキョウセイ。


「う、うん…」


私はもう恥ずかし過ぎて、布団で顔を半分隠すしかなかった。
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