もう一度抱いて

次の日の朝。


目が覚めてベッドから起きてカーテンを開けると、いつもの景色がなんだか全く違って見えた。


空が青く澄んでキラキラしてる。


そうか。


季節はもう秋なんだね。


柔らかい陽射しの差し込む窓辺で、私はくっと背伸びをした。




大学に着いて、亜美に事の成り行きを話すと、すごく喜んでくれた。


今度こそ幸せになりなよと言ってくれた。


お昼は昨日と同様、キョウセイと一緒に昼食を食べた。


キョウセイに会ったら、抱きつきたくてしょうがなかった。


それはキョウセイも同じみたいで、お楽しみは金曜日の夜にねと言って笑っていた。


あぁ…、早く金曜日にならないかな。


そんなことを考える私って、もうどうしようもなくキョウセイが好きなんだなと思い知らされた。