もう一度抱いて
午後の講義が終わると、私と亜美は課外活動ホールへと向かった。


今日は部員全員が集まるので、大会議室に行くらしい。


会議室に到着すると、すでに大勢の学生達が集まっていた。


「うわー。すごい人数ね」


「ホント。どこ見たらいいかわからないよ…」


「あ、小山君達来てるわよ。行こう」


亜美に手を引かれ、小山君と相原君とキョウセイがいる窓際へと向かった。


「亜美ちゃん」


小山君が手を振る。


「お疲れー、みんな。
ホントにすごい人数ねぇ」


「でしょ?
みんなは夏休みに何度か集まってたんだけど、僕らはバイトしてたから、出られなかったよね」


そうなんだ…。


みんなは夏休みに集まってたんだね。


「はーい。全員集まりましたかーー?」


大きな声が会議室に響き渡った。


「あれが部長の高杉だよ」


キョウセイがこっそり耳元で教えてくれた。


あれが部長さんか。


思っていたよりずっと地味で真面目そうな人だった。
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