もう一度抱いて
「拓真。永瀬が来たら、大丈夫だって伝えてくれるか?

様子を見たら、すぐに連絡するから」


きっと、ひどく心配するだろうから…。


「あぁ、わかってる。

余計な心配せんでええって言うとく」


「頼むな」


俺は二人に手を上げて、スタジオを出た。


永瀬…。


大丈夫だ。


今夜は俺の部屋で、一緒に過ごそう。


一緒にご飯を作って食べて。


二人で音楽を聴いて。


沢山愛し合って。


夜は俺のそばでゆっくり眠らせてあげる。


明日と明後日は、どこかに出かけよう。


永瀬の好きなところへ連れて行ってあげる。


だから楽しみに待っていて。


何も心配はいらないから…。
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